ブログ

ブログ

ドライマウスの原因は意外なところにあった

投稿日2019/12/23

カテゴリー口腔外科

最近では、現代病と呼ばれているドライマウスですが、罹患率は増え続けています。ドライマウスという病名から、乾燥が原因だと思われがちですが、口の渇きがあまり気にならない人でもかかっている病気なので注意が必要です。
実は最近では乾燥だけではなく、様々な要因によって引き起こされていることがわかってきました。ここでは、ドライマウスの様々な原因や他に併発が考えられる症状を紹介します。


1.ドライマウスの原因はこんなにもあった

1-1.他の病気による症状かもしれません
ドライマウスは、乾燥ではなくまだ発症していない病気が関係している可能性があります。例えば、糖尿病や腎臓病の病変の症状の一つとしてドライマウスが挙げられています。
唾液腺の病気の症状の一つでドライマウスが含まれています。ただ口が乾燥するだけだし、と考えている方は重要な病気を見逃している可能性があります。
慢性的な渇きでお悩みの方は、当院にご相談ください。


1-2.薬の副作用の症状
あまり一般的に知られていませんが、薬の副作用で口の渇きが起こることがあります。花粉症の薬や、アレルギー薬などを筆頭に抗うつ剤や、血圧降下剤などの薬は唾液の分泌を抑える成分は含まれているため、口の渇きを感じることがあります。もし、これらの薬を服用されている場合は、その副作用の可能性が考えられます。


1-3.ストレスなどの心的な原因
現代人の多くはこちらが原因でドライマウスになっている可能性が高いです。上記の原因ではない場合はストレスが原因の可能性が高いです。ストレスを感じると人は唾液の分泌量が低下してしまうのでドライマウスになりやすくなります。疲れている時になんとなく口の中の渇きを感じたらストレスを解消する方を優先させましょう。ストレッチや深呼吸をおこなうだけでも血行が良くなり、ストレス解消にも繋がりますよ。


1-4.アルコールやタバコ
アルコールの摂取や喫煙はドライマウスを引き起こしやすくします。飲酒は、全身の脱水症状を招くので、口の中が乾きやすくなります。喫煙は交感神経に影響を与え、唾液の分泌を低下させます。飲酒や喫煙の習慣がある方は、どちらも量を減らすだけで、ドライマウスの症状を緩和させることができます。


1-5.噛む力の低下
咀嚼をするときに顎の筋肉を使いますが、現代人は噛む力が弱くなっているといわれています。よく咀嚼することによって、唾液が分泌されやすくなり、口の乾燥を防ぐことができます。しかし、早食いなどで咀嚼回数が減ると唾液の分泌が減り、自ずとドライマウスになりやすい口内環境にしてしまいます。


1-6.無意識な口呼吸
鼻詰まりや鼻炎を患っている方は口呼吸を無意識にしている方が多いです。口呼吸をおこなっていると息が出入りするときに口の中がどうしても乾燥してしまいます。また、口をあけていると唾液が口の中全体を行き渡ることがないのもドライマウスの原因のひとつです。 これらの原因から、口呼吸の人は、ドライマウスを引き起こしやすくなっています。まずは、鼻の空気の通りを良くして口の中の乾燥を防ぎましょう。


1-7.無理なダイエット
無理なダイエットを続けているとどうしてドライマウスになるのでしょうか。ダイエットをおこなうと、自然と摂取する食事の量が減りますよね。それによって咀嚼回数が減り、唾液の分泌が減ります。それによってドライマウスになってしまうのは、勿体無いので、ヘルシーなものをしっかり噛むことを意識しましょう。


2.もしかするとドライマウスかもしれません

2-1.普段舌がやたらと乾く
舌が乾く感覚や違和感を感じたら、ドライマウスになっているかもしれません。舌の表面が火傷をした感覚のようにヒリヒリすると感じたら、ドライマウスの一歩手前かもしれません。気になる方はすぐに診てもらいましょう。


2-2.口の中がネバネバする
本来口の中は、唾液が充満していてサラサラしているのが理想です。しかし、ドライマウスになっている時は、口の中がネバネバした感覚になります。これは口の中の水分が足りなくなっている状況なのです。唾液の分泌自体が少ないと糸を引くような粘り気が出てきてしまいます。お口の中で粘りを感じている方は、もしかするとドライマウスになっているかもしれません。


2-3.意外と自覚症状がない
これらを読んでいて、自分は当てはまらないなと感じている方こそドライマウスになっている可能性が高いです。なぜなら、口が軽く乾くぐらいは普通の感覚だと捉えてしまいますが、それがドライマウスの初期症状の場合もあります。症状が進んでしまうと、飲み物が手放せずずっと喉が渇いている、口の中がヒリヒリして痛い、など次第に違和感を感じるようなります。自分では、意外と気づかないものですが、予備知識としてドライマウスの症状を頭に入れておくと早期発見することが可能です。



3.ドライマウスを放っておくと実は怖い?

3-1.虫歯や歯周病の原因になる
唾液には細菌を殺菌する作用があり、口の中を唾液で満たすことによって雑菌はもちろん虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑える役割を担っています。ドライマウスになっていると、口の中が虫歯になりやすくなってしまっているので、ドライマウスではない人と比べると口の中のトラブルに見舞われるリスクは高くなります。


3-2.口内炎になりやすくなる
唾液の作用には殺菌作用だけではなく、舌の保護をもおこなっています。ドライマウスになっていると舌が傷つきやすくなっていて、口内炎ができやすいのです。口腔内の粘膜を保護する事は重要です。


3-3.食事に影響される
ドライマウスになっていると、食事がしづらいとおっしゃる方がいます。それは、唾液が少ないことによって、舌に痛みが起こり固形物を避けてしまいます。これでは、適切な栄養も取れず口内環境も改善されませんので悪循環になりますよね。


3-4.口臭が増す
唾液の力は凄まじく、殺菌作用、細菌の増殖を抑えるだけではなく、口臭の原因菌を抑えることも可能です。もちろん、飲み物を飲んでいるだけでは、口の中の雑菌を減らすことはできません。唾液を口の中に満たすことが口臭予防につながります。


3-5.味覚障害になる可能性
ドライマウスを放っておくと最悪味覚障害になる可能性があります。これは、舌の乾燥ダメージが大きくなると味蕾に影響が起きます。一時的に乾燥してすぐに解消がされた場合は、味覚障害にまではなりませんが、そのまま放置していると味覚障害になる可能性が高いです。


4.口の渇きや舌の痛みが止まらない場合は

上記のような症状が続く場合は、すぐに診てもらいましょう。もちろん当院を含め歯科医院や口腔外科内科でも診てもらえます。進行してしまってからでは遅いので早期発見することが重要です。

< 戻る

おすすめ記事

症例:マウスガード
ジムの筋トレに使用

口臭治療
口臭治療

口臭治療
口臭