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床矯正

投稿日2020/02/10

カテゴリー審美歯科

床矯正とは?
「床矯正」は「しょうきょうせい」と読みます。
床というのは入れ歯のことで、床矯正は、入れ歯によく似た装置で矯正治療を行います。
床矯正の装置は、歯を移動させて歯並びを整える治療と、舌などのお口の機能を改善する治療の、二つの矯正治療を行なう目的で使われます。

歯並びが悪くなってしまうのには、4つの原因があるといわれています。
1.歯と歯列の位置の不調和
2.歯の大きさとあごの大きさの不調和
3.上下のあごの不調和
4.歯と歯の機能の不調和

患者さん本人やお父さんお母さんが、子どもの歯並びの悪さに気付かれるのは、大体6~7歳ごろです。この時期に、上下の前歯が重なって生えてくるからです。

最近の子どもはあごが小さくなったと言われますが、その影響で、並びきれない歯が重なってしまうのです。ですから、かたいものをよくかんであごを成長させるか、床装置であごのスペースを拡大すれば、歯がきれいに並ぶようになります。

6~7歳の段階であごが小さいことが分かったときにすぐに床矯正をしておけば、お子さんの負担も、親御さんの経済的な負担も軽くて済みます。「様子を見る」と言ってそのまま放置しておくと、9歳を過ぎたころになって犬歯の生えるスペースがなくなってしまい、複雑な歯列になってしまいます。そうなってからの治療は、当然負担が大きくなります。

子どもは、10代中ごろまでが成長期です。
この時期にあごの骨を正しく発育させ、正しい歯並びで歯を正しく機能させるようにしていかなくてはいけません。

一般に、矯正治療では歯を並べるスペースを作るために抜歯をすることがありますが、成長途中の子どもの場合は、歯に合うあごに成長させるか、治療であごを拡大すれば、大切な歯を抜かなくても歯を並べることができます。(※保険診療対象外となりますのでご了承下さい)

単に歯がきれいに並べばいいという視点で治療をしたり、成長途中で抜歯してしまうと、あごの筋肉や口とその周りのバランスを崩す危険性があります。床矯正は、あごを拡大する非常に合理的な治療です。歯を並べるためだけでなく、舌や口の周りの筋肉も正しく機能するように治療していきます。

(成人の矯正の場合は、顎関節症との兼ね合いで抜歯を選択することがあります。また、成人はあごの成長が終わっていますから、床矯正の方が負担が大きい場合には、抜歯をすることもあります。)

床矯正と、抜歯による矯正の比較
【矯正スペースの作り方】
<床矯正>
床矯正治療は、歯の重なりをなくすために最適なスペースを作ることができます。

<抜歯による矯正>
抜歯による矯正方法では、歯の重なりをなくすために必要なスペースを確実に作ることができますが、抜歯をしてあいたスペースと、歯の重なりをなくすために必要なスペースが、必ずしも一致しない場合があります。(スペースに余裕がありすぎたり、あと少しスペースが足りなかったり等…)

【あごの成長】
<床矯正>
4歳~10歳から矯正治療を開始すれば、あごや顔の成長を促すことができます。

<抜歯による矯正>
あごの成長が終わる前に抜歯矯正をしてしまうと、あごや顔の筋肉を成長させることが難しくなります。

【取り外し】
<床矯正>
床矯正装置は入れ歯に似た装置です。患者さんの都合によって、学校に行く間や写真撮影があるとき、発表会のときなど、好きなときに装置を取り外すことができます。反対に、取り外しができるために、床矯正装置をなくしてしまわないように気をつけていただくこと、1日12時間以上装着していただくことなどの協力が必要です。

抜歯による矯正
基本的に、ワイヤーを取り外すことはできません。

【むし歯のなりやすさ】
<床矯正>
床矯正装置は、歯を磨くときに取り外すことができるので、口の中を清潔に保ちやすいです。

<抜歯による矯正>
ワイヤー矯正は装置をつけたままなので、むし歯になりやすいと言えます。

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